母が亡くなって
1時間半ぐらいが立ち
ようやく兄が母の元に来た



兄は泣くことも
取り乱すこともなく
気丈に振舞っていた。



その後霊安室に運ばれ
先生やお世話になった看護師さん達が
次々と冷たくなった母の元に来てくれた


この時の僕は
心の中で取り乱してはいけないと
気を張っていた。


だから兄が来てからは
もう泣かなかった。


兄が来た時も
野球漫画のタッチの弟和也が亡くなったシーンを真似て


「不思議だろ…死んでるんだぜ…」


などとふざけたりもした。


というかそうやって
わざとふざけたりして
自分の感情に蓋をして
この辛い現実から逃げようとしていた



不思議なもので、
というより願望が入っているせいか


母が亡くなって
病室に居た時も
そして霊安室に居た時も
母のお腹が微かに上下しているように見えて
『まだ生きているのではないか』と
父と話したのを覚えている。


もうこの時の僕は
時の流れに流されるまま
過ごしていた。


ただ泣かないようにと
常に気を張っていた記憶がある。



そしてそうこうしているうちに
母を家に帰ってくることになった。



この2、3日前に
父の指示の元
母の寝室でもあった
1階の和室を簡単にではあるが
片づけていた。


全ては来たる
その時の為に…。


そして葬儀をお願いした
農協(JA)の車で
母を家に連れて帰って来た。



でも母は眠ったまま。



今までと違う向き(北向き)に
頭を向けて寝ている事に
ショックを受けた。



それまで我慢できていたのに
また心の蓋が取れて
涙がこぼれた


歯を食いしばり
悔し泣きだった。


そして心の中で
こう思った



(おかえり…はつみ…)


(はつみが好きな家だよ…)


(こんな形ではつみを家に連れて帰ってくる事になってごめんね…)


(はつみごめん…)



母に対しての
懺悔の気持ちと
後悔の念に苛まれた。


母が1ヶ月半ぶりに
我が家に帰って来た。





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