母が亡くなって
男3人での新しい生活が
少しずつ、そして確実に
スタートし始めた。


父と兄は仕事。
兄は土休日も仕事があるので
家族3人休みはほとんどない。


父が食事を担当してくれた。
朝はご飯と味噌汁と魚が準備してあり
僕はレンジでチンするだけで良かった。


そして仕事から帰ってくれば
すぐに僕の夕飯の食事を作ってくれ
本当に僕ら子供達の為に尽くしてくれた。


父は元々料理を作るのが好きで
母が居た頃も土日の仕事が休みの日は
父が担当していた。


ただ作るだけではなく
一品一品が美味しかった。


僕はというと
アルバイトには復帰したものの
アルバイトが無い日は


相変わらず家に
引きこもっていた。


朝起きて掃除機をかけ
父からのメモがあれば
その頼み事を行う。


夕方になれば
お風呂を沸かす。



夜になれば
洗濯機を回し
洗濯物を干す。



母が生きていた頃に


こんなことしていたな


あんなことしていたな


と一緒に居た時に
母が何をしていたかを
思い出しながら
母と同じ事をした。



母は夜に洗濯機を回し
夜に室内干しをする、
それが母のスタイルだった。



僕もそのスタイルを受け継ぎ
そのスタイルで洗濯物を担当した。



しかし新たな生活が始まり
夜僕が洗濯機を回しに行こうとすると



何気なく父が



「朝、洗濯機を回して日中干せば?」



と言ってきた。



僕はそんな父のアドバイスを
即座に否定した。



なぜならそれは
僕の中で譲れない事だったから。




「ううん。はつみがずっとやってきた習慣だから夜に干す」




父は僕のその言葉を聞いて
これ以降一度も
「朝干せば?」など
自分の意見を強要することもなかった。


僕の考えを
尊重してくれた。



はつみがずっとやってきたスタイル。
こんな些細な事でも
僕ははつみの習慣を受け継ぐ。


こんな些細な事でも
はつみの存在を
感じられる瞬間だから



僕は今でも
基本的に夜に干している。





闘病記ランキング
↑↑ ポチっとそれぞれクリックお願いします