20代で両親を癌で亡くした僕の想い ~心の宿り木を目指して~

21歳の時に母を29歳の時に父を亡くした現在31歳の男です。 僕の経験や想いを書いています。 死別を経験した僕だからこそ誰かの役に立てるのではないか たくさんの愛情をくれた自慢の両親が生きた証を残したくて書き続けています。 身近で見た癌発見前の体の異変、癌発見、入院、抗がん剤、告知、看病、別れの時、それぞれの死から感じた事など赤裸々に書きます。 読んでくれる方の何かのきっかけになってくれれば嬉しいです。

21歳の時に母を29歳の時に父を亡くした現在31歳の男です。
僕の経験や想いを書いています。
死別を経験した僕だからこそ誰かの役に立てるのではないか
たくさんの愛情をくれた自慢の両親が生きた証を残したくて書き続けています。

身近で見た癌発見前の体の異変、癌発見、入院、抗がん剤、告知、看病、別れの時、それぞれの死から感じた事など赤裸々に書きます。 読んでくれる方の何かのきっかけになってくれれば嬉しいです。

告別式の日の朝。


不思議で奇妙な体験をした。


それは単なる偶然という言葉では
片付けられない出来事だった。


そしてそれは間違いなく
母からのメッセージだと
僕は信じている。




母は昔から機械音痴であり、
また専業主婦で家にずっと居たので
あまり必要性が無いこともあり
携帯電話を持っていなかった。


でも母が亡くなる半年ぐらい前に
母がどうしても携帯電話が欲しいとのことで


年配の方でも使いやすいというのがウリな
「かんたんケータイ」を購入した。


購入した当時
母はすごく嬉しそうで
夜家事が終わってから
よく僕に「使い方を教えてほしい」と
2人で勉強会をしていた。


そんな母が特に気に入ったのが
メールとメールの絵文字。


老眼鏡をかけながら
人差し指でゆっくり、ゆっくり
文字を入力していた。


僕はそんな母をからかいながら
一生懸命入力している姿が
可愛く見えた。


そして母はなぜか絵文字が大好きで
メールにはいつも絵文字を入力していた。


しかも同じ絵文字を語尾に
必ず大量に入れてメールを送ってきた。


例えば


「今日はとんかつでーす◎◎◎◎◎◎◎◎」


といった風に。
(◎は全てピースの同じ絵文字)


特に母が好きだった絵文字は
カエルの絵文字。


僕の記憶ではほぼ必ず
この絵文字が入っていた。



そして告別式の朝。
父がコンビニで
おにぎりを買ってきてくれていた。


僕は喪服に着替え
父が買って来てくれた
おにぎりを食べながら


ふと


(そうだ!はつみのメールを保護しよう!)


と思い立ち
自分の携帯を持ってきて
母から貰った受信メールを
保護しようとした。


当時僕が使っていたのは
折りたたみ式の携帯電話。
今でいうガラケーを使っていた。


僕は母と過去に
どんなやりとりしていたのか


メールとは言え
「母を感じられる」
瞬間でもあったので
はやる気持ちを抑えながら
自分の携帯を持ってきた。


受信ボックスを開くと
よくメールのやりとりをしていた人には
その人専用の個人フォルダを作っていて
その中に


「はつみ」
もあった。


僕はその
「はつみ」フォルダを開いて
母と過去にやりとりしたメールを
一通一通大事に大切に読んだ。



そして当時を振り返りながら



「今日はとんかつでーす◎◎◎◎◎◎◎◎」



(この日の夕飯はとんかつだったんだな)



「楽しんできてね◎◎◎◎◎◎」



(これは西武ドームに行った日だな)



などと当時の光景が走馬灯のように蘇り
込み上げてくるものがあったり、
心が和んだりした。



そしてなおも



次はどんなメールかな♪



と楽しみな気持ちで







次のメールを開くと…







僕はドキッとした







言葉が出なかった








絶句するとは
こういうことを言うのだろう





そのメールの文面とは…





















「ほなさいなら」














あまりにも予想にもしなかった
文面に絶句し
その文面を理解するのに
時間が掛かった。



そしてようやく
そのメールの文面に
心を向けると
鳥肌が立ち


あまりにも
今のこの状況に
ピッタリ過ぎて


僕はすぐに
これは



母からのメッセージだと
思った。



あれだけ絵文字が好きで
必ずメールには絵文字が入っていた。
しかもクドイぐらいに。



しかしこのメールには
絵文字が入っていない。



偶然とは思えなった。
というか疑うことすらしなかった。



そして次第に
涙が込み上げてきた。





「ほなさいなら」って…。




母が「さいなら」って
僕らの所から
さよならしようとしている事に
ショックを受け
涙が溢れた。




「さよならなんてずるいよ…はつみ…」




これが告別式の日の朝
僕が体験した不思議な出来事。



ちなみにこれには
後日談がある。


僕はこの不思議な体験を
母が亡くなってから
友達や知り合いに
このメールを見せながら
話した。


そして半年後ぐらいに立ったある日
この話しをまた新たな友達にした。



そしていつものように証拠として
このメールを見せようと
受信ボックスから探し
見せようとすると



このメールは
消えていた。



しかもこのメールだけ…。



いつ消えたのかは
わからない。




間違いなく
保護していたのに…。



そしてこの数年後
この携帯本体自体が
壊れてしまいその後
母とのメールはもう見れなくなってしまった…。




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コメント

 コメント一覧 (6)

    • 1. yuuji16
    • 2018年05月08日 18:37
    • 5 今日も感動しました。
          Mignon
    • 2. yuuji16
    • 2018年05月08日 22:52
    • Mignonさんいつもご覧いただきありがとうございます。

      これからもぜひよろしくお願いします。
    • 3. ゆい
    • 2018年05月09日 20:16
    • ゆうじさん
      私もつい最近同じような体験をしたので、驚きながら記事を読み終えました。
      私も母とのやり取りのメールを大切にしていて、母が亡くなってからは、特に仲良く幸せに過ごしたこの一年くらいにメールを何度も何度も読み返していたのですが、つい先日使用していたスマートフォンが壊れてしまいバックアップをこの一年分だけなぜかとっていなかったので母との特に濃かったこの一年分のみメールが全て消えてしまいました。
      そのときはとてもショックでしたし、今でもメールを読みたいなという気持ちになることも多いのですが、私なりにこれは母から『いつまでも過去にしがみついて、過ぎたことを悲しんでばかりいてはダメだよ。幸せに過ごした思い出は決して消えないから。だから、今を、そしてこれからを前を向いて明るく生きていくんだよ』というメッセージなのかなと解釈しました。
      ゆうじさんがお母様とのやり取りがもう見られなくなってしまったことに対してどう感じられたのかは分かりませんが、きっと前向きな意味があるのではないかなと思いました。
      お互いに、今を大切に過ごしていけたらいいですね。
    • 4. yuuji16
    • 2018年05月10日 13:51
    • ゆいさんへ
      ゆいさんも同じような体験をされていて僕も驚きました!
      それとゆいさんの体験談を拝見して思ったのは、ゆいさんは凄く前向きな方ですね。
      読んでいてとてもその考え方にとても共感し、感心しました。
      僕はこのメッセージ(=メール)を母から告別式の時にもらってから、メールが無くなるまでに時間があったので、寂しいというより何と言うか「ひとつの区切りなのかもしれない」と捉えていたように思います。決してマイナスには捉えなかった記憶があります。


      また今回ゆいさんのコメントを拝見して、僕もそうですがなぜ「それのみ」消えたのか、不思議に思うのと同時に、絶対にこれは偶然ではないことだと僕は思います。
      ちなみに僕は父が亡くなった時も、父が亡くなって1ヶ月後ぐらいにスマートフォンが壊れ電源が入らなくなりました。僕は両親が亡くなっていずれも携帯電話絡みで不思議な体験をしていますし、ゆいさんも同じような事を経験されているので、ひょっとすると僕らの他にも同じような体験をされている方がいるのかもしれませんね。


      ゆいさんのおっしゃるとおり、「今」を大事にしたいですね^^
      ついつい過去だったり、未来の事を考えて落ち込んだりしてしまいますが、
      過去を悔やんだり、未来を心配する時間があったら出来る限り「今を楽しみたい」です^^
    • 5. ゆい
    • 2018年05月16日 12:47
    • ゆうじさんへ
      お返事ありがとうございます。
      私も父の時も亡くなって数ヶ月後にスマートフォンを紛失してしまって父との写真のデータが消えてしまったということがありました。そのときは何も考えていなかったのですが、スマートフォンを紛失したも故障してしまったのも今まででこの二回のみなので、絶対に何か意味があるんだろうなと思い、今回は父の時のことも踏まえてあのように私は解釈しました。
      少し調べてみたら、機械、パソコンや携帯電話などは特に霊的な影響を受けやすいとの意見もあったので、お互いの両親の意向でそうなったかもしれませんね。
      それ以外でも母が亡くなってから不思議な出来事が良く起こるので、最近では母がちゃんと今でも側にいて私を見守ってくれているんだろうなとやっと少しだけ落ち着いて来ました。

      最近急に暑くなってきたので、ゆうじさんもお身体に気を付けてくださいね。
      またブログ見にきますね。
    • 6. yuuji16
    • 2018年05月18日 00:28
    • ゆいさんへ
      機械やパソコンや携帯電話には特に霊的な影響を受けやすいという意見もあるのですね。初めて知りました!僕は信じます。なぜなら両親の時共にそういった経験をしましたから^^
      ゆいさんのエピソードも聞いて、やっぱり偶然ではなく父と母それぞれの想いだったのだと確信に変わりました!ゆいさんも故障も紛失もその時だけというのは絶対そうですよね^^なんだか自分だけではなく、他の人も同じような経験をしたのだと知れて嬉しくなりました^^

      「それ以外でも母が亡くなってから不思議な出来事が良く起こるので、最近では母がちゃんと今でも側にいて私を見守ってくれているんだろうな」というゆいさんの考えに凄く共感しました!!絶対にそうですよ^^僕もゆいさんも絶対に両親がそばで見守ってくれていますよね^^だから僕は寂しくありません^^だってそばにいてくれているとわかるから^^

      ゆいさんとは凄く共感できる事が多くてビックリです^^
      これからもぜひご覧ください^^

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