《その時》は
突然やって来た。



何の前触れもなく
突然やってきた



忘れもしない。



2009年2月2日月曜日



朝8時28分頃。



この3分ぐらい前に
僕は目が覚めた。


ベットの上で
ウトウトしながら
左側に寝がえりを打ち


寝たまま手を伸ばし
その真正面に置いてあった
テレビを付けた。


TBSの朝のニュース
「みのもんたの朝ズバ」の
エンディング。


まもなく次の
「はなまるマーケット」が
始まろうとしていた矢先



ウトウトしていた
僕の頭は一本の電話で
一気に目が覚めた。



携帯電話が鳴り響く。
普段はマナーモードだが
寝ている間に



《その時》が
来るかもしれないと
覚悟をしていたので
鳴るようにしていた。



携帯に表示されているのは
父の名前。



僕はすぐに出た。



電話の先の父がいつもと少し様子が違う。
動揺しているのがわかった。





「今病院から電話があって母ちゃんが危ないと連絡が来た」




僕は胸が締め付けられるように
ドキッとして
一気に起き上がった




普段冷静な父が早口で



「今すぐに病院に向かってほしい」




僕はベットから飛び起きて




「わかった  信幸は今どこにいるの?」




「父ちゃんは兄ちゃんを今送り終わった所。急いで向かうからおまえも今すぐ母ちゃんの所に行ってくれ」



「わかった」



父は何故この月曜日に
仕事を休んでいたのかは覚えていない。



ただきっと母がもう
昨日今日のうちに亡くなる可能性が高いと
1人だけ先生に聞かされていたのだろう。



父は母が元気な頃から
休みの日は



アクセスが悪い兄の職場に
兄を車で送って行くのがほとんどだった。




話が逸れてしまったが
僕は父からの突然の電話で
飛び起き、




雨戸も開けず
寝ぐせも直さず
急いで病院に向かった。



母が緊急入院、緊急手術したあの日と同様
火事場の馬鹿力というか
ものすごい速さで病院に着いた。


普段なら自転車で10分ぐらいかかる所を
おそらく5分ぐらいで着いたと思う。



僕は病院に向かう途中



全力で自転車を漕ぎながら



「嫌だよ…はつみ…嫌だよ」



「間に合ってくれ…」



と何かに取りつかれたように
独り言を言いながら



そして泣きながら
病院に向かった。



あの時の病院に向かっている光景は
今でも忘れられない…。





病院に着き
急いで4階の母の元へと急ぐ僕。




(お願い!生きててくれ…)







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