20代で両親を癌で亡くした僕の想い ~心の宿り木を目指して~

21歳の時に母を29歳の時に父を亡くした現在31歳の男です。 僕の経験や想いを書いています。 死別を経験した僕だからこそ誰かの役に立てるのではないか たくさんの愛情をくれた自慢の両親が生きた証を残したくて書き続けています。 身近で見た癌発見前の体の異変、癌発見、入院、抗がん剤、告知、看病、別れの時、それぞれの死から感じた事など赤裸々に書きます。 読んでくれる方の何かのきっかけになってくれれば嬉しいです。

21歳の時に母を29歳の時に父を亡くした現在31歳の男です。
僕の経験や想いを書いています。
死別を経験した僕だからこそ誰かの役に立てるのではないか
たくさんの愛情をくれた自慢の両親が生きた証を残したくて書き続けています。

身近で見た癌発見前の体の異変、癌発見、入院、抗がん剤、告知、看病、別れの時、それぞれの死から感じた事など赤裸々に書きます。 読んでくれる方の何かのきっかけになってくれれば嬉しいです。

お風呂から出て
気丈に振舞い
夕飯を食べて
僕は寝る準備に入った。



兄から聞かされた母の想い


僕は母が兄に言った


「ゆうじが心配」


と言葉を思い出し、
またその言葉を言っている母の姿を想像して
1人ベットの中で声を殺しながら
泣き続けた。



そして家中が
寝静まった夜中


僕は2階で寝ている父と兄を
起こさないように
静かに1階へと降りた。


顔を洗い麦茶を飲もうと
台所の電気をつけた。


冷蔵庫のモーター音


壁掛けの時計が
秒数を刻む音。


ただ麦茶を飲んで
すぐに寝るつもりだった


だが静まり返ったこの環境が
僕の心を震わせた


ここ数日、日に日に弱ってきた
母の姿をふいに思い出してしまい
一気に涙がこぼれた。


ここで僕は人生で初めての事をする。


今でもあの光景は忘れない。



僕は唐突に顔を上げた


電球の光が目に入りまぶしかった



僕は一度目を瞑った。


涙が頬に伝う。


僕は改めて目を開き
顔を上げたまま


頬に伝う涙を拭うことなく
口を開いた





「神様…お願い…これ以上はつみを苦しめないで…」





さらに涙が溢れる。






「はつみが苦しまなくて済むなら…おれは…おれはもう…」






言葉に詰まる僕。






「おれはもうはつみとお別れしても…いいから…」






僕はそう言い終わると
下を向き、目を瞑りながら
泣き続けた。




今までの人生でこんな風に
神様にお願いした事など無かった。




もっと言えばこれが
今現在、最初で最後。




別に神様の事を信じていたわけでも
信じていないわけでもなかった。




でもこの時の僕は違った。


というかこんな事を言える相手が
神様しかいなかった。



まさか最初で最後の神頼みを
神様が叶えてくれるとは思わなった。



この数時間後、
母が最期の時を迎える。


この時の僕は
まだそれを知らない。



そして麦茶を飲み
再び眠りについた。



そして翌朝
僕は父からの1本の電話で
飛び起きる事となる…。


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コメント

 コメント一覧 (2)

    • 1. コウ
    • 2018年04月03日 22:05
    • 今回のブログを読んで、またブログを始めから読み返し、自分が書いたコメントも読み返した上で色々考えてみました。

      僕は今三十代後半。
      もし当時のゆうじさんの年齢の時に、そういった体験をしていたら、一体どんな状態になっていたのかな…。
      多分泣きたくても泣けないだろうな…。
      逆に泣いてばかりで気丈に振舞えないかもしれないだろうな…。
      だけど……うまく想像できませんでした。
      それくらいゆうじさんの体験は想像を絶するものだということを改めて実感しました。

      夜中に一人で泣くことや神頼みをする気持ちは少しわかります。
      そうしないとゆうじさんの心が折れるというか、悲しみ等に押し潰されてしまうんだと思います。
      自分が変わってあげたい、なんで自分じゃないんだ。
      なんでなんでなんでなんでなんでなんで…。
      そんな気持ちがずっと心の中でループしていたのではないのでしょうか。

      勿論これらは全て僕の勝手な想像です。
      ただ僕はそう感じました。

      …なんかかなり支離滅裂なうえに大変失礼なことを書いてしまい、本当に申し訳ありません。
    • 2. yuuji16
    • 2018年04月04日 23:14
    • コウさんへ
      僕も改めてこうしてこのブログを書くようになって自分の過去を時系列を追って書くことで、振り返る事が出来ています。当時とは違った考え方をすることも多々あります。
      当時はこういう行動を取ったけれど、両親を亡くした今だからこそわかった事、気づいた事などがあり、今ならこういう行動を取る!という事が多いです。

      でも21歳の僕にはわからない事ばかりで、ただただ母の事だけを考え、母の前で泣いて泣いて、たくさん泣いて泣きながら進んできたからこそ今があると思っています。

      コウさんのおっしゃるとおり、心が折れそうで悲しみに押しつぶされそうになって、これ以上家族に心配はかけられないと思っていました。

      不謹慎ではありますが当時の僕は

      「なんで生きてほしいと思っている母が死ななくちゃいけないんだ」

      「なんで健康で生きれる人が簡単に自ら命を絶つんだ、だったらその命をはつみにくれよ」

      と本気で考えていました。やり場のない怒りや悲しみをぶつける所が無くて辛かった思い出があります。

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