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台風の影響で朝起きて水が出ず、
この周辺で全域断水かと思いきや、
玄関に出るとこの張り紙が貼ってあった。


するといきなり


「ゆうじくん!」


と僕の名前を呼ぶ声がした。
声の主は向かい側に住む石井さんだった。


石井さんは僕が生まれる前から
ずっと住んでいて父も母もとてもお世話になった方。


母が入院した時も父が入院した時も
いずれも入院して3日ぐらい立った時に


「最近お母さん(お父さん)見ないけれどどうかしたか?」


と声をかけて心配してくれるほど
心優しく僕ら家族の事を気にかけてくれる方だ。


僕は名前を呼ばれた時、まず真っ先に思ったのが
僕の名前を憶えてくれていた事が嬉しかった。


普段は挨拶したりはするけれど
子供の時から名前を呼ばれた記憶がない。


御年おそらく80歳代だろうが
最近は挨拶程度の関係になっていたにもかかわらず
しっかりと僕の名前を憶えてくれていた事が嬉しかった。


さて余談はさておき、石井さんは
自分の自宅の門を開け、話しかけながら
我が家の門をくぐり、玄関の前で立ち尽くす僕の所に来た。


石井さんから聞いた話を整理するとこうだ。


今、我が家の前ではちょうどアパートを建てる工事をしていて
その工事現場の人が、工事現場の隣に住む石井さんに
我が家の水道のタンクの管から水が盛大に飛散していると教えてくれて
その話を聞いた石井さんが我が家のピンポンを何度か押したものの留守だと思い、
水道の元栓を閉めてくれたとのこと。


僕は石井さんにお礼を言った。
そして改めて石井さんの人柄と優しさと
気にかけてくれている事に感動した。


教えてくれるまでならまだしも
元栓まで閉めてくれている事に感動した。


そして一旦「どんな状況か見てごらん」と言って
僕に元栓を開けるように促し、言われた通りに栓を開けると
ものの数秒で勢いよくタンクの管から水が飛散した。


水は使えるが使うとこのように大量の水が飛散する。
石井さんからは直るまで水は使わない方が良いとアドバイスをもらい
また元栓を閉めた。


そして玄関の前でこれからどうしようかと
僕が戸惑っていると


「今日は休みか?」


「はい」


「ならこっからすぐの○○工業ってのがあるからそこに頼めばすぐに直してくれるから行っておいで」


とわざわざ教えてくれた。


僕は頼もしくて優しい石井さんとやりとりしながら
何故か急に父を思い出し、ウルっと来てしまった。


そして石井さんに「わかりました」と返事をし
一旦自宅へと戻った。


寝ぐせを直し、着替えて
顔を洗おうとするも元栓が閉まっているため
水が出ない。


目で目ヤニを取り、石井さんに教えてもらった
○○工業に行く前にまずは電話して聞いてみようと思い
スマホで番号を調べて電話をかけると
プルルルルとコールが鳴り続くものの
誰も出ない。


(そうだよな台風だし、ウチみたいに被害のあった家ばかりだろうから忙しいんだろうな)


と思いあと5コールぐらい待とうと
おもむろに正面のコルクボードに目をやると
母の字で


○○工業 ✖✖ー✖✖✖✖ー✖✖✖✖


と書いてある紙が目に入り、
目が真っ赤になってしまった。


そして受話器を置いて
電話を切ってその紙に数秒目を奪われた。


母が生きていた頃からお世話になっている会社か。
これは間違いなく信頼できる会社だなと何だか嬉しくなった。


紹介してくれた石井さんの顔を立てる意味でも
一旦僕は自転車で家から自転車で2分ぐらいの所にある
○○工業に向かった。


しかし案の定、ドアは開いて電気は点いているものの
中に入って「ごめんくださいー」と声をかけるも
誰もいない。


僕はそれから時間を置いて1時間の間で3回家と往復して
○○工業に行ったが結局誰もいなかった。


紹介してくれた石井さんには申し訳ないけれど
時刻も朝11時頃になっていたのでネットで
「水道 水漏れ 修理 」と検索して
ネットで業者を探した。


いっぱいヒットしてどれが良いのかわからなかったが
口コミなどを軽く見て業者を選定し電話をかけた。


僕が電話を掛けた先は事務所で
症状、名前、住所と自宅の番号のみを教えた。


そして事務所の人から
一旦電話を切らせてもらい数分以内に
現場にいる人間からどれくらいで行けるか
電話をしますと言われ電話を切った。


後にして思えばこの時、聞かれてもいないが
時間によっては近所に夕飯の買い物をしに行くかもしれないので
念のためにと携帯電話の番号を自分から教えておくべきだった。


数分後現場の人から電話がかかってきた。


「今の現場が終わり次第またご連絡します」


と言われたので僕は


「だいたいどのくらいで終わりそうですか?」


と聞くと電話の先の女性は鼻で笑いながら


「現場の状況次第でわかりません」


と言ってきた。


僕はこのままいつ終わるか、
いつ連絡が来るのか、いつぐらいに我が家に来るのか
だいたいで良いので知りたかったので


「大まかな時間で良いのでわかりませんか?」


と聞くと


また女性は小馬鹿にした様に鼻で笑い


「作業中ですのではっきりとした時間はお答えできません」


と返された。



僕はイラっとしてしまい
出来る限り怒りを殺しながら


「わかりました、ではご連絡お待ちしています」


と言って電話を切った。




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PS 今日は父と母の結婚記念日