あまりの血圧の高さに
車椅子に乗せされた父。



7年ぶりに味わう
この数分先、数時間先が
全く予想できない不安と恐怖。


果たして1時間後の自分は
笑っているのかそれとも…。


そしてついに
父の診察の順番が回って来た。


母の時と同様、どんな結果が出ようとも
診断が下され、治療が始まる事で
目の前で苦しんでいる父が
この苦しみから解放される事が
今の僕にとって一番の安心だと思っていた。


今は何の病気で、
命にかかわる病気なのか?


それともそもそも
命にかかわらない病気なのか?


もし命にかかわる病気だったとしても
早期発見で済むのか?


診察の順番待ちをしている時は
自分でも比較的冷静でいられたけれど


こうして先生に診てもらうとなると
僕の頭の中は色んなシチュエーションを考えて
ごちゃごちゃして、そしてドキドキした。


先生は男の先生だった。
簡単な雑談と父から自覚症状を聞いた上で
先生はすぐ父の顔の側面に注目した。


父の顔はホクロだったりシミがあったりで
決して肌はキレイではない。


父は先生に元から顔にシミが多いと伝えたが
先生はホクロでもシミでもなく
父の顔に斑点のようなものがあり
また顔のむくみが凄いのか
それらに驚き
少し動揺しているように僕に見えた。


先生は父に定期検診を受けていたかと問いかけると
父はここ数年この病院で受けていたと答えた。


僕は父の口から
定期検診を受けていたことを
初めて聞いた。


定年して時間ができて
いつでも時間が作れるとはいえ
ここ数年父が定期検診を受けている素振りはなかった。



診察はすぐに終わった。
というより先生は父と僕に


「詳しく検査をしたいからこのまま1週間ぐらい入院しましょう」


と告げた。


ある意味、
緊急入院だ。


しかし母の時と違って
ある程度は覚悟ができていたので


僕は取り乱すことなく
父の入院を冷静に受け止めた。


そして父はレントゲンなどの
検査へと向かった。


僕はしばらく1人で
父の帰りを待つこととなった。




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