翌日僕は仕事だった。
父が心配でいつもより
少しだけ早起きした。


父は普段と変わらない様子だった。
そんな父を見てひと安心したのを
覚えている。


支度を済ませて家を出る前に
父にもう一度、病院に行くように
念押しした。


父はボソッと


「行く気力がない…」


と言ってきた。


僕はその言葉の真意がわからず
というよりも理解しようとせず
父に対してまた怒り気味に


「バス停がすぐ近くにあるからバスで行きな」


と言った。


たしかに歩いて行くには
距離がある。


かといって父は昔から
自転車には乗らない。


乗れないわけではないが
父が自転車に乗っている姿を見たのは
人生で2、3回ぐらいしかない。


だからこの時の僕は
父の言葉の意味を


『歩いて行くのがめんどくさい』


と捉えてしまった。


だから僕は父にバスで行くようにと
一方的に突きつけ
仕事へと向かった。


そしてこの夜
僕は父に対して声を荒げてしまう。


でもそれは父に対して
完全な言いがかりだった。



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