僕には大好きな父との
かけがえのない思い出がある。


月日が経てば経つほど
僕の心を温めてくれる
かけがえのない思い出だ。


その年、僕の地元では数年ぶりに
花火大会が開催されることとなった。


僕はこの日を楽しみにしていた。
花火大会当日は休みを申請したので
僕は見に行ける事となった。


僕はこの花火大会が開催されると発表された時から
3人で見に行きたいと思っていた。

しかし兄は残念ながら仕事だった。
兄が行けなくなった事で僕は心の中で
父と見に行きたいと思っていた。


しかし照れくさくて父に
「一緒に行こうよ」という言葉が
言えなかった。


僕は言葉にできなかったけれど
普段なら休日は18時ぐらいにはお風呂に入るのにあえて入らず、
父に花火大会を見に行くアピールをしていた。


最も最悪は一人で見に行く事にしようと
思っていた。


父はというと、この日も
僕の夕飯の準備をしてくれた。


なぜか覚えている、
この日の夕飯は生姜焼きだった。


そしていつも通り缶ビールを数本飲み
良い具合に酔っぱらっている。


僕は心の中で


(こりゃあもう信ちゃんは行く気がないな)


と思い、むしろ吹っ切れた感じで
父が作ってくれた生姜焼きを食べた。


食べ終わって少し休憩して
食器を片付けて


(さあそろそろ行くか!)


と気合を入れると


父がいきなり


「よし!行くぞ!」



と僕に声をかけてきた。



僕はビックリして


「行くぞ、ってどこへ?」


「花火に決まっているだろ」


と父は得意そうな顔で
僕に言ってきた。



僕は驚きを隠せないまま
戸締りを確認し
玄関で靴に履き替え
準備万端な父に遅れを取らないよう
慌てて準備した。


そしていつものように
母の遺影を持って
「3人」で出かけた。






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