兄が夜勤の時は
深夜1時に起きて
準備をして30~40分程度してから
家を出て車の運転をする父。


兄は父のおかげで
十分な休息を取りながら
夜勤の仕事に向かう事が出来ていた。


基本的には父は自分で起きる。
しかしごく稀に深夜1時を過ぎても
起きてこない事があった。


僕は父が起きてこない時
いつも様々な事を考えていた。


イビキをかいて寝ている父を起こすのを
僕はいつもためらっていた。


だいたい父は20時頃から
仮眠を取る。


深夜1時までで
4~5時間の睡眠。


少しでも寝かせてあげていたいと思う反面
このままだと兄は仕事に遅刻してしまう。


複雑な気持ちを抱えたまま


「信ちゃんもう1時だよ…」


と遠慮しながら
体をさすって父を起こす。


寝起きの父は日中の父と違い
顔がむくんでいて別人のようだった。


そんな寝ぼけた父の顔を見る度
僕は不安になり泣きそうになるのを隠した。



父が寝坊した時は
父と兄を見送った後
すぐさま母の仏壇の前に座って泣いた。


寝ぼけた状態のまま運転しているから
ひょっとしたら事故を起こして
2人も死んでしまうのではないかと…。


今思えば「馬鹿だな自分」と
思うが当時はいつも激しい不安に襲われ泣いていた。


その度に母に向かって


「お願い!信ちゃんとようちゃんの事を守ってね」


と母に泣きながら
お願いしていた。


仕事があるので
寝なければならない僕は
寝床に就いた。


そして父はいつも
深夜3時頃帰って来る。


不安でいまいち寝れない時は
外から車が車庫に入る音を聞いて



うまく寝れた時は朝、
1階から物音がすると


「あ!信ちゃん生きているわ^^」


と心の底から喜んで
安心して眠りについていた。






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