望みをかけた最後の一社の
面接に臨んだものの
自分の力を出せず
落ちたと思った。



亡くなる母との約束を
自分の愚かな考えのせいで
果たせず母の仏壇の前で泣いていると
携帯電話が鳴った。


番号は企業と僕の間を取り持ってくれた
会社の人からだった。


今でも覚えているのが
僕はこの電話が
面接の不合格を伝えるものだと思い
母に向かい


「はつみ…(不合格の連絡が)来ちゃったよ…」


とさらに不安になり
同時にとてつもない恐怖で泣いて
この電話には出なかった。
というより泣きすぎていて
とてもではないが出れる状況では無かった。


しかし母の仏壇の前で泣きながら
しだいに涙が止まって来て
もうどうすることもできないと
ある意味開き直り
この仲介企業の担当の方に
今までのお礼を言わなければと
母に向かって


「じゃあかけるね」
と言い、折り返しの電話をかけた。



すると電話の先からは
僕の予想だにしない
言葉が返って来た。



「面接お疲れさまでした。どうでした?」



僕は息を吐き、
泣くのを堪えながら
無理をして明るい声で



「すみませんダメでした」



と答えると



僕の答えがピンと来なかったのか
不思議そうな感じだったが



次の瞬間



「おめでとうございます!先程OOOOさんより一次面接に合格と連絡がありました。」



電話の先から聞こえてきたのは
僕の予想だにしなかった返答だった。


僕がしばらく状況を呑み込めずにいると
担当の方は話を続けた。



僕の心を折った年配の面接官とは別のもう一人の面接官が
僕に対して非常に好印象を持ってくれて、
ぜひ最終面接に来てほしいと言っている。



最終面接に行けば余程の事が無い限り
合格するとのこと。


最終面接の日時を教えてもらった後
今日の面接の一部始終と
最終面接の会場や
最終面接に対する心構えについて
改めて話したいとのことで
次回の面談の日時を決めて
電話を切った。



僕はあまりの予期せぬ結果に対しての
嬉しさやとてつもない恐怖や不安から
一気に解放された事



そして母との約束を
本当の意味で果たせることに安堵し
母の前でまた号泣した。



そして父と兄が仕事から帰って来ると
2人にそれぞれ報告した。


まだ最終面接が残っているものの
ほぼ決定だと伝えると
2人とも喜んでくれた。


父も兄も口下手だが
自分の事のように
喜んでくれた。


あの日の2人の笑顔は
今でも僕の宝物^^





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