20代で両親を癌で亡くした僕の想い ~心の宿り木を目指して~

21歳の時に母を29歳の時に父を亡くした現在31歳の男です。 僕の経験や想いを書いています。 死別を経験した僕だからこそ誰かの役に立てるのではないか たくさんの愛情をくれた自慢の両親が生きた証を残したくて書き続けています。 身近で見た癌発見前の体の異変、癌発見、入院、抗がん剤、告知、看病、別れの時、それぞれの死から感じた事など赤裸々に書きます。 読んでくれる方の何かのきっかけになってくれれば嬉しいです。

21歳の時に母を29歳の時に父を亡くした現在31歳の男です。
僕の経験や想いを書いています。
死別を経験した僕だからこそ誰かの役に立てるのではないか
たくさんの愛情をくれた自慢の両親が生きた証を残したくて書き続けています。

身近で見た癌発見前の体の異変、癌発見、入院、抗がん剤、告知、看病、別れの時、それぞれの死から感じた事など赤裸々に書きます。 読んでくれる方の何かのきっかけになってくれれば嬉しいです。

大学4年の6月にスーパーを経営する会社から
早々に内定をもらった僕は
そこで就職活動を一旦終わらせた。



内定先があるというだけで
父も兄もそして周りの人も
とりあえずは安心してくれたので
特に問題は無かった。


この当時の僕は
就職活動を舐め切っていた。


というか
「就職する」ということが
いまいち理解できていなったし
その事から逃げていたのかもしれない。


「その会社で何がしたいか」


「その会社で自分がどうやっていきたいか」


などと考えず
とりあえず


「内定をもらう」事にだけ
全力を注いでいた。


内定をもらえば
就職活動をしなくて済む。



父や兄を安心させられるし
何か小言を言われることもない。


就職後の社会人としての自分をイメージせず
とりあえず何もしなくて良いようになるからと
「内定をもらう事」に目を向けていた。



そしてすぐに内定を貰えたことで
しばらく学業、アルバイト、野球など
自分の好きな事などに時間を使えた事で
母が居なくなったこの辛い現実と向き合わないように
過ごすことだけを考えていた。


しかし2009年の9月ぐらいに
内定先のスーパーから
内定式の案内状が来た。



このまま行くと
スーパーで働かなければならない。


スーパーで働く自分がイメージできない


ようやく現実というか
「就職」という人生を左右する大きな出来事の
重大さに気づいた。


こんな考えでは採用してくれた企業に失礼と
都合の良い言い訳をし
僕はすぐにこの内定を辞退し
就職活動を再開させた。


だが時すでに遅し。


ようやく真剣に就職活動を始めたが
興味を持った企業は
端から応募を締め切っていた。



それでもなんとか
まだ募集している企業を見つけ
説明会などに足を運ぶが
興味がない企業ばかり。



時期にして4年生の11月。
この時の僕は4月から始めた
就職活動を後悔していた。




「もっと真剣にやれば良かった…」




だが時間は待ってはくれない。
興味のない企業でも、
こんな甘い考えの自分を
採用してくれる企業があるなら
そこで一生懸命頑張る!


そんな思いを持って
活動を続けた。


その後、もう自力で探していたら
就職できないと思い
就職活動をしている僕ら学生と
企業の間を持つ仲介企業に連絡を取り
そこで面談を行い、
僕に合っていそうな企業を
2社ほど紹介してもらった。



でも僕には変な自信があった。



「面接してくれれば自分の良さをわかってもらえる」



「面接してくれれば受かる自信がある!」



だが一社目は面談後、
小論文のようなものを提出したが
不採用になった。


時期にして12月中旬。
僕の鼻、そして心は完全にへし折られた。


卒業まであと3ヶ月。
このままでは就職先が見つからず
フリーターになってしまう。


はつみとの約束を守れない。


内定先があったのにそこにお断りという
失礼かつ最低な行為をした事に対しての懺悔の気持ち。


この当時の僕は後先考えず行動を起こした事を後悔し
同時に不安や恐怖、焦りなど様々な感情に襲われ
余裕が無かった。


そして最後の1社。
関東のみで飲食チェーン店を展開する企業。


説明会に参加し
後日一次面接に行った。


(もう後が無い)


(ここで決まらなければもうフリーターだ…)



計り知れないプレッシャーと緊張の中
僕は面接に臨んだ。


マニュアル通りの志望動機。
一生懸命覚えた決まり文句。


そこに僕の想いはない…。

そして緊張している事で
自分で何を言っているかわからなくなり
聞かれたことに対してきちんと答えられなった。


そんな僕の言動は経験豊富な面接官には
いとも簡単に見透かされていた。


今でも覚えているのが
年配の面接官に言われた



「君の言っている事は何が言いたいのかがわからない」




この言葉が僕の心に突き刺さり
その後はさらに頭が真っ白になったのを
覚えている。



そして面接が終わり
面接会場を後にし
放心状態で電車に乗った。



3人掛けのシートの端に座った頃には
僕の感情は爆発した。



声を殺し、しゃくり泣きながら


(もうダメだ…)



(信ちゃんと洋ちゃんに怒られる…)



最初は今後についての
不安や恐怖に襲われた。



人目がある所の為
なんとか声は出さずに
ハンカチで顔を覆い
大粒の涙が溢れた。


変な人と思われないようにと
必死に泣きやもうとした。


電車の中ではなんとか
感情を抑えながら
泣く事ができたが


電車を降りて
家へと向かう帰り道
周りに人がいないのを
確認すると


しだいに
母の事を考え



亡くなる直前に
母と交わした約束



「就職してね」


というあの光景が
フラッシュバックして



僕は何かに憑りつかれたように



「はつみごめん…」


と連呼した。


その後家に着くと
抑えていた感情が一気に爆発し
声を出して泣き


母の仏壇の前で


「はつみごめん…本当にごめん…」


とひたすら泣いた。






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コメント

 コメント一覧 (4)

    • 1. しょう
    • 2018年07月17日 22:51
    • こんばんは、更新ありがとうございます✨

      ゆうじさんの就職のお話、すごく共感するところが有りました
      僕は父親が自営業で、高校の就職の時期に就職活動が面倒くさいからと、父親の会社に入る事にしました。
      父親は透析手前の腎臓病です、もし父親が亡くなったら、その時は母と2人で何とかやって行くのだろうと、そう思ってました
      しかし蓋を開けてみれば、父親の透析より先に母のがんが見つかり
      無気力な中、父の会社の顔として働いているため心に鞭を打ち、なんとか仕事に出ています

      もし自分で選んで就職していれば、もっと違ったのかなとも思います。

      自分にはタイムリーな内容だったので、凄く共感しました。
    • 2. yuuji16
    • 2018年07月18日 00:30
    • しょうさんへ
      しょうさんの就職の経緯を教えてくれてありがとうございます^^
      僕が言うのも馴れ馴れしいですが僕らは共感することが多く似ていますね^^

      しょうさんから頂いたコメント拝見しているととても22歳とは思えないほどしっかりとした文面です。しょうさんの人柄の良さがとても伝わってきます。もちろんしょうさん自身も素敵な方ですが、しょうさんのご両親が立派な方なのだろうなとしょうさんの文面から凄く伝わってきます。

      僕も父が母より7歳上でヘビースモーカーだったこともあり兄とも話していましたが
      絶対に父の方が先に亡くなるだろうと思っていました。でも母の方が早く亡くなりました。人生何が起こるかはわからないと強く思います。

      だからこそお互い出来る限り悔いなく一日一日を大切に過ごしていきましょうね^^
    • 3. きらら
    • 2018年07月24日 11:07
    • yuugiさん、お久しぶりです。

      しょうさんと息子は同い年で、重ねてしまう思いがあります。
      息子の就職活動中、若しくは進学決定中に主人は亡くなりました。
      私は、それどころじゃなかったの。
      喪主という、初めての経験に怯えてました。

      息子は、大学推薦のこと言いだせず、
      知ったのは、高校卒業後でした。
      息子の人生を狂わせてしまった。
      今も後悔してます。
      息子は、国家資格取得を目指して頑張ってます。応援しなきゃね…

      オバちゃんから、一言。
      小さい頃からの夢を職業に出来る人は
      一握りだと思います。
      私も、校内推薦で担任に言われたところに行き、成り行きで就職しましたから。何をやりたいか?分からない…
      そんなモノでした。

      毎日暑いですが…体調はいかがでしょうか? 無理なさらずにね。
    • 4. yuuji16
    • 2018年07月27日 00:07
    • きららさんへ
      息子さんは人生の中でも大切な時期にお父様を亡くされたのですね。
      僕も息子さんの立場であったら大学推薦の事は言い出せないなと感じました。
      だから自分の事を責めないで欲しいなと思います。息子さんは現在、国家資格取得を目指されているとのことですが凄いですね!なんとかその努力と夢が報われる日が来るのを僕も願っています。

      きららさんから頂いた「小さい頃からの夢を職業に出来る人は一握りだと思います。」
      凄く共感します。多くの人は親に引かれたレールや周りの期待に応えようと子供時代を過ごして、「自分が何をしたいのか、何が向いているのか」などと考えるのを放棄してくらげのように何となく就職しているのではないかなと個人的には思っています。でももしそうだとしても必ずしも最初の就職が天職である必要は無いとも思います。働いて行くうちにその大事な事に気づくのは決して手遅れな事ではないと思います。
      僕も4年半飲食で働いている中で色々と気づく事があり、自分がやりたい事、向いている事を見つけられ今の仕事に転職しました。今の仕事はとても楽しくてやりがいがあります。

      だから息子さんも大学推薦が当時言い出せず、息子さんの人生が狂ってしまったとしても軌道修正ではありませんが、今この瞬間頑張っていることが未来につながると思います。人生決して無駄な事など無いと思います。少し遠回りして時間がかかったとしても息子さんに素敵な未来が来ると僕は思います^^

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