父からの電話で
慌てて病院に向かった僕。



無我夢中で
自転車を飛ばし
脅威的なスピードで
病院に着いた。


4階につくと
猛ダッシュで
母の病室の扉を開けた。







すると…。



































母はまだ生きていた。



















しかし…












見た事のないような
まるで体のどこかから
空気が抜けているような
変な呼吸の仕方をしていた







そして白目の部分が
黄色かった








あの時の母の姿は
死ぬまで忘れない





それぐらいショックな光景だった




脳裏に焼き付くとは
まさにこういうことを言うのだろう…。






見た事のない
呼吸の仕方と
目の色





いくらこれまで
この辛い現実から
目を反らし続けてきた
僕でも




『もう為す術がない』




と諦めるというか




絶望的な光景が
そこにはあった…。













『はつみはもう死んでしまう』



無駄な抵抗であり
母から返事は来ないとわかっていたけれど
体が勝手に動いた。



母は母から見て
右側にある窓(=外)を
一点にじーっと見つめていた



僕はその前に立ち
母に僕を見てもらえるようにと



母を見つめながら



声を震わせ


そして一歩ずつ
近寄りながら




「はつみ…ゆうじだよ…来たよ…」




「ねえ…はつみ…ゆうじだよ…?」



だが目は真っ赤になったものの
いつもなら大泣きするところが
涙はこぼれてこない。



なぜなら放心状態でもあったし、
なにより到底受け止めることができない
絶望的な光景が目の前にあったから。




そして僕は母の横で
立膝をつきながら






「おれが来るまで待っててくれたの…?」





「約束を守ってくれたんだね…」






「無事カエル(帰る)んじゃないのかよ…」




しかし母からは
返事もリアクションも
帰って来ない…





母の病室に着いて
約3分。




もっと言えば
父からの電話で飛び起きたのが
8時30分頃


ここまでトータル約11分








そしてついに









『その時』







が来てしまった





















2009年2月2日午前8時42分






母は僕の前で







息を引き取った…。


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